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「なんで、謝ってんの」
畳み掛けるように、蒔田の真意を問いただす深山の様子に驚く。こんな風に切羽詰まったみたいにしゃべる深山を、しらない。
なんで、なんて。
負けず嫌いな、このオトコマエな先輩を、勢いだけでどうにかしてしまおうとしたことに対する謝罪な訳で。もちろん、キスのことも告白のことも、順番は違えど取り消すつもりなんて全くないのに。
「好きじゃないやつに、ちゅーなんかさせるか」
マキだから。したのに。
そう続けた深山の言葉に、蒔田は瞠目する。
「後悔、してんのかよ」
まさか、そういう風にとらえられているとは。
ーマキだって好きとかそんなん言ってないのに。俺から言うわけない。
突然、屋上での深山の言葉が蒔田の頭によみがえってきて。ようやくいろんなものが、繋がった。
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