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「いや、あの、もういいです」
蒔田が諦めて深山に声をかけた。
深山は、蒔田に対してパーソナルスペースが狭いようでいて。やっぱり自分の懐深くに、グイグイ入ってくるのは好まないんだろう。
蒔田がそうなのは、どちらかというとキレイ好きのなせるものだけれど。深山はたぶんもっと深いところでそういうのを拒否してるんだと思った。
花火のときの、あの深山からのお誘いは、たぶん雰囲気に飲まれてのもので。今はそういう時間帯でもない。
ーそう結論付けて諦めようとする。
いいじゃないか。
こっちに会いに来てくれるだけで。
一抹の寂しさを感じないと言えば嘘になるけど。
無理強いは良くない。
蒔田は落胆しつつも、気を取り直してテーブルの上の片付けを始めた。
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