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「いやー良かったな!結婚式!」
披露宴がすんで、なんだか浮き足立っていた。
それは蒔田も、隣の席に座っていた川野も同じで。
先輩のお嫁さんがキレーだった(しかも逆玉!)。
演出のビデオレターがイケてた。
なんか、幸せな空気の余韻が気持ちいい。
このまま久しぶりの面子で飲みたい気分になって、それが叶わないことを残念に思った。
「えー、タツ、二次会不参加なの!?」
まだ話したいこと色々あったのにー、と上背が180以上のガタイに似合わない口調で川野がごねる。
「お前と違って、こっち住まいじゃないし」
俺だって残りたいけど、今日のうちに戻んないと。そう告げる。
「だったら、仕方ないなー。まじで、またこっち帰って来たら絶対飲もうな‼約束な!」
単なる社交辞令じゃなくそう思ってくれてるんだとわかる。川野はひとの良さそうな顔をくちゃくちゃにして、そういった。
「マキー。今日はサンキュな!気を付けて帰れよ‼」
遠くから今日の主役カップルが手を振ってくれた。
一次会だけで失礼することを、葉書に書いておくってあったから、わざわざ見送りに来てくれたのだろうか。
「ミヤも、わざわざありがとう!またなー」
蒔田と、先輩のちょうど間。
少しだけ真ん中より蒔田に近い方で、振り返って頭を下げる人は。
---やっぱり。
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