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体重をかけ引っ張られたのとは反対の手をなんとかついて、深山をつぶさないようにバランスをとると。不覚にも、オンナノコがイケメンにされるとトキメクというあの格好になる。
「お、壁ドン」
腕の下に敷かれる体勢となった深山は、それでも余裕で笑っている。トキメクどころか、面白がって。
「壁じゃなく、ソファーですけど」
タクシーや電車とは違う角度で見下ろしてみて、やっぱり、イケメンとひとくくりにするのはもったいないような目鼻立ち。男の蒔田でも、惚れ惚れするような。
だけどその前に、男同士で。かわいいとか思ってしまう相手だけどこの人は、憧れの、元高校球児だ。
「どきどきする?」
そのままの姿勢で動けずにいる蒔田に、深山の笑顔が、不適な笑みに変わる。この人をかわいいと思っている、そんな心の中を読まれてる、試されている。そう思った。
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