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『俺たち』とか、『お前も』とか、『邪魔』とか。細かい日本語がおかしい。…いや、全くおかしくないけど。絶対に、誤解を招く。
そしてやっぱり既読がつくかどうかというタイミングで。深山のスマホの着信が鳴り出した。
「うわっ…びっくりした…!」
もう確認しなくても、柴田からだとわかる。保護者というのもあながち冗談でもないんだろう。
「えー。またシバからかよ。めんどいなー。」
眠いのにー、と出ずに切ろうとする深山を慌てて止める。誰のせいで招いた大ピンチだ。
「切らないで!出てください‼」
ここで着信無視とかしたら、後が怖すぎる。
「あ、もしもしー。シバ?」
「は?そーいうのちげーから。マキは。俺が頼んで泊めてもらってんの。」
「はいはい、じゃーねー。てか初夜を楽しめ!」
仕方なく電話に出た深山は投げやりに話して、最後の方はいうだけ言って、ぶちっと切った。ふてくされて、うるさいなー、とか。子供か。
「そーいうの」が何かはわからないし、考えたくもない。だけどこれで蒔田に対する疑いは晴れるだろう。…希望的観測だけれども。
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