アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
45
-
蒔田がライトを消して横たわると、下から寝息が既に聞こえはじめて、深山の寝付きの良さに驚く。あんな冗談を交わしたあとでも気にせず寝られる図太さにも、完敗だ。柴田の心配は間違いなく、杞憂に終わる。
結局、ほとんど昔話---野球をしてた頃の話をしないで、今日が終わってしまったし、深山に聞きたいことも聞けずにいたけど。
この人が、深山が、目の前で笑っているのがうれしい。斜め下から覗きこまれる顔とか、ニヤリとしと笑顔が、今日だけですごく印象深くて。
あの頃抱いてたイメージはどんどん崩れたけれど、それはいい方への転換で。もっとこの人のいろいろな顔を知りたい。そう思うのは変なことだろうか。
手を出す、出さない、とかじゃなくて。もうちょっと近づきたいと思うのは。蒔田が一方的にそう思うだけなんだろうか。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
45 / 360