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もうこれくらいにしとこう、と蒔田が深山に身ぶりで合図すると。深山はその場でしゃがみこんだ。蒔田は慌てて駆け寄る。
「おまっ…いきなり遠投とか、キツすぎ」
深山はしゃがみこんで、こめかみから流れる汗をぬぐっていた。でもさすが元高校球児で。息はあがったりしてないけど。
「でも。全然、余裕で投げてたし」
蒔田がエコバッグから用意していたスポーツタオルを取り出すと。
「準備よすぎだろ」
てか、エコバッグ持ってくとか、オバチャンか。水筒とか出てきたりしねーよな、とか憎まれ口を叩きながらも、深山は楽しそうだ。良かった。
「水筒は、さすがにないんで」
コンビニで、ジュースかアイス、おごりますよ。付き合ってもらったお礼に。蒔田が続けると、
「ばーか」
年下におごられてたまるか、とか、変な意地を張って。ガリガリ君とコーラ買ってやる。って、何故か二つともサービスしてもらうことになっていた。
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