アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2-21
-
蒔田はなるべく平静を装って、深山の腰を押さえつけて馬乗りになった。膝だちで、体重はかけない。寝そべってマッサージするときは、この方が、腕に体重をかけてやりやすい。マッサージするような台があれば別だけど。
「はいはい。じゃあ先に肩周りやるんで」
蒔田は、肩甲骨周りを念入りに、とくに利き腕のほう、右肩をしっかり揉みほぐす。人のマッサージをするのは、本当に久しぶりだ。
今後のために、ちゃんとしたマッサージも身に付けたいと思っている。これからも深山にお願いして練習させてもらったりできるかも。そう思いながら、左肩も同じようにほぐしていく。
現役のような筋肉のつきかたはしてなくても、深山の持ち前の身体のやわらかさは変わらない。その肩周りの可動域が大きくて、蒔田は驚く。
「ミヤさん…肩柔らかいっすね」
「んー。中学までピッチャーしてたかんね」
「マジっすか」
どんな球を投げたんだろう。今も年齢より若く見える深山の、さらに中学生の頃はどんなだったのか想像しかけたとき。
深山のスマホの着信音がなった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
69 / 360