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「マキ!」
テレビ電話を切る間際に、再び柴田に呼びつけられる。ご丁寧に、深山が画面をこちらに振ってくれるから、出ないわけにいかない。
「盆に帰ってくんだって?ミヤのグラブ渡してやるから、一杯付き合えよ!」
いつだって先輩の命令は絶対だ。蒔田はガックリとうなだれる。ただでさえ短い帰省の日程に、予定が詰め込み放題だ。酒も飲めないのに飲み会二件とか。
しかも、グラブ。渡してやるから、って人質みたく言われてるけど。けっこうな荷物になるあれを、担いで帰るはめになりそうで。
深山が、一緒にキャッチボールをしてくれるつもりで、預けていたグラブの手配をしようとしてるのだから。腹いせに、というのは筋が違うけど。
だけど、ちょっといたずら心を起こして。中断していたマッサージを再開するそぶりで、深山の全身をくすぐってやることにした。
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