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その日はまだ遅くない時間に帰宅して、寝ずに待ち構えていた甥っ子たちと花火をさせられ。翌日は、朝から庭にビニールプールを準備させられたり、休む暇もなかった。
×××××
夜、またしても飲み会のために家を出る蒔田に、「遊んでばっかり」だとかうしろからとやかくいってくる姉たちに、日中で役割は果たしたと宣言する。子守りはもうごめんだ。
野球部の同級生だけでの飲み会は、毎年数回開かれてて、前回(柴田の結婚式の三次会だか四次会)参加できなかった蒔田は、今回は顔出し必須なのだから仕方ない。
ついでに明日の昼前には下宿に戻ることを告げると、さらにぶーぶー文句が追いかけてきたけど、知ったことじゃない。
道中、ひとりまた一人と見知った顔が集まって来るのが地元のいいところ。時間潰しの場所なんて、みんな同じようなルートを通るのだ。集まる予定のメンツのほとんどが集結して、店に向かう。今日は昨日と違っていつもの大衆居酒屋だ。
お馴染みのメンバーだと、歩いていてもそれぞれに定位置のようなものがあって。蒔田の横には一番よくつるんでいた川野が隣に並んだ。その川野に、歩きながら、なーなーと脇腹を小突かれた。
「こないだの柴田先輩の結婚式あったじゃん?お前がイチヌケした後、ちょー横顔美人とタクシーのってるとこ目撃したんだけども!」
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