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蒔田が守備についたのは、もちろんセンターだ。五回までに飛んできたフライを何度かさばいたけど。難しい球でもなかったし、それ以外にとくに見せ場はなかった。バッティングでも四球、サードゴロで、全く良いところがない。
チームは3-1で負けていた。
3回目の打席に蒔田が立つまえに、四番の木内がツーベースを打って、ノーアウト二塁。
ようやくのチャンス到来。蒔田は力みながらも、最低限の仕事---外野フライで木内をサードに送ることができた。
草野球のいい意味で緩い空気に、深山もすぐに馴染んだらしく。ベンチにならんだ監督さんとか他のおじさまたちとヤジなんか飛ばしてくる。いい気なもんだ。
「犠牲フライかよ」
立ち上がって軽くハイタッチしつつ、帰ってきた蒔田を茶化してから、深山はニヤリと笑う。
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