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「…そういうの?」
蒔田がおうむ返しのように、くりかえすと。
それまで蒔田の足元をうろついていた深山の視線が、ある一点を見つめてとまった。なんてことはない、100円で買ったカレンダーがかかっているだけの場所。
「うん」
不謹慎ながら、への字に結んだ口元が、幼い、かわいいと思った。
「部活みたいに、シャワーも別に先にしてくんなくてもいい。毎回」
「それに。いつまでも敬語でしゃべってんなよ」
深山は、全くらしくなく。たたみかけるように話して、それから上目遣いに蒔田の方をのぞきこんだ。
最後の方はなんというか、逆ギレっぽいけれど。言葉の足りない先輩の発言を、補うならば。
「タメ語でもオッケーってことっすか」
蒔田がおそるおそる尋ねると、
「ん」
なんだかもう、年上のしかも男だとは思えないかわいさで、深山はコクリとうなづいてみせた。
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