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78、まるで光
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黒子side
黒「…ごちそうさまでした。おいしかったです。」
なんとか完食しました…
お腹がくるしい…
ミ「ふふ、よかっです。」
ミラさん…
……シェアさんのこと…聞いてもいいでしょうか…
黒「………あ、の…ミラさん…」
ミ「はい?どうかなさいましたか?」
黒「なぜ…シェアさんが嫌いなのか……深く聞いてもいいですか…?」
笑顔だったミラさんの顔が一瞬にして暗くなる。
まずかったでしょうか…
ミ「……」
沈黙が続く…
黒「あ、あのやっぱり大丈夫です!すいません。」
ミ「…いえ…話すことができないわけではないんです…ですがきっとこの話をすれば…私は間違えなくテツヤ様に嫌われてしまうでしょう。」
黒「…え?」
どうしてミラさんはたまにとても悲しそうな目をするのだろうか。
今にも泣き出しそうな瞳。
黒「なりませんよ…絶対に。だってミラさんはとても優しい方じゃないですか。」
ミ「!!テ、ツヤ様……」
黒「僕は今とても怖いです。この先どうなってしまうのか、キセキの皆さんが傷ついてしまうのではないか。考えるだけで震えが止まりません。信じろって青峰くん達に言われましたし、僕自身も彼らを信じています。…けどやっぱり不安は消えない…でもなぜかミラさんといるととても落ち着くんです…ホントなんでですかね…」
ミラさんといると僕は自然と笑顔になっている。
それがなぜか不思議でクスっと笑ってしまった。
ミ「テツヤ様……私はテツヤ様の笑顔が好きです…とても素敵で…まるで光。」
黒「光…?僕がですか…?」
ミ「はい。初めてお会いしたのは食事のときでしたよね?なのに私ったらスプーンを忘れてしまって…たまにやってしまうんですよね…忘れもの…けどテツヤ様は怒らずに大丈夫ですよって言ってくださって…私ビックリしました…この世界で大丈夫なんて言われたことなかったので…嬉しくて…優しいのはテツヤ様の方ですよ。」
少し驚いた…そんなふうに言われたのは初めてだったから…
僕が思う光は…青峰くんや火神くんのような大きな輝き…
…僕にも光になることができるなんて…
黒「ミラさん…僕で良ければ話を聞かせていただけませんか…?」
ミラさんは少しだけ下を向いた。
ミ「…分かりました…テツヤ様にはお話ししましょう。シェア様との出会い。私の過去を…」
そういうとミラさんは下から目線を上げ僕を真剣な目でじっと見つめてきた。
ミ「………私は………いえ、……俺はテツヤ様と同じ人間だった。」
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