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79、ミラの過去①
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ミラside
あれは何年前になるのだろう。
俺がまだ人間で、青春まっただ中だった。
俺はサッカーが大好きだった。
心の底からサッカーを愛していたと言ってもいい。
大好きなチームメイトと大好きなサッカーで日本一に輝いたときに事は起きた――――。
俺の本当の名前は
加賀未来(かがみらい)
全員から『みらい』そのまま呼ばれていた。
特に仲の良かったチームメイトは俺を合わせて6人いた。
いつでもどこに行くときも一緒だった覚えがある。
北山一弥(きたやまかずや)
『かず』と呼ばれていた。
かずはうるさいくらい元気
天然で鈍感
町田空(まちたそら)
『くう』と呼ばれていた。
くうは真面目ですごくチームメイト想い
桐谷光佑(きりたにこうすけ)
『こうすけ』名前のまま呼ばれていた。
こうすけは明るくてチームのムードメーカー
佐川智喜(さがわともき)
『とも』と呼ばれていた。
ともは普段大人しいけどすごくいいやつ
多分、俺達の中でともが1番サッカー馬鹿だ
そして、
黒谷大輝(くろたにだいき)
『だいちゃん』と呼ばれていた。
このチームのキャプテン
俺の…………恋人……
ーーーーーーー
ーーーー
ーー
かず「ぃよっしゃぁぁぁ!!俺達日本一だぜ!最高かよ!!!な!くう!!!」
かずがくうの肩を組んだ。
くう「痛っ…ちょ、かずいきなり肩組んでこないでよ!………でも………僕もすっごく嬉しい!」
こうすけ「ったくイチャイチャすんなよなぁ…けどまぁ今日は盛大にパーティだな!!」
くう「い、イチャイチャなんてしてないよ!もう!離してよ!かず!」
かず「はぁ?お前ら本当に喜んでんのかー!?」
くう「当たり前でしょ!」
くうが無理矢理かずと離れる。
とも「パーティか…悪くないな。どこでやんの?」
だいちゃん「俺んち来いよ!てかちょっとグラウンドよってこうぜ!!!!」
みらい「え!まじで言ってんの!?だいちゃん!試合終わったばっかじゃん!」
だいちゃん「だからだろ!みらい!日本一になってからのサッカー!最高だろ!」
とも「俺も賛成だ。先行くぞ。」
ともは俺達の練習場所のグラウンドに走っていく。
みらい「あ!とも!待ってよ!もう…しかたないなぁ…皆も行こ!ほら!だいちゃん!」
俺はだいちゃんの手を握ってともの後ろをついて行く。
それに続いて皆も一緒に走り出した。
ここでもし俺がもう少し必死に抵抗していればまだ違う未来が待っていたのかもしれない…
サッカーが大好きだった。
けどそのサッカーが
俺達の運命を残酷に変えたんだ――――。
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