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80、ミラの過去②
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グラウンドについて1時間たったところで全員の動きが止まった。
だいちゃん「っだぁぁ!つっかれたぁ!」
全員寝転がっている状態だ。
みらい「もうホントに皆体力馬鹿…」
くう「はは、でもみらいもでしょ?」
こうすけ「そうだな!体力馬鹿最高!」
こうすけがガッツポーズを決める。
本当に元気なやつだ…
とも「…もっとボール蹴りたい…」
かず「お!とももか!!俺もだ!相手しろよ!」
とも「望むところ。」
かずとともがそこらへんに転がっているボールに向かって走り出した。
くう「ちょっ!かず!とも!ぶっ倒れるよ!」
かず「へーきだって!それよりくうも来いよ!」
くう「遠慮しとく!」
くうは掌をヒラヒラとふってかずからの誘いを簡単に断った。
俺を含め4人でかずととものプレイを見ていると、こうすけがカバンからなにやら機械を取り出した。
だいちゃん「おっ、出たよこうすけの恋人」
ゲーム機だ。
こうすけ「…その言い方やめろよ…」
みらい「こうすけっていつでもどこでもゲームだよね。飽きないの?」
こうすけはよっこいしょっと言いながら起き上がり胡座をかいてゲーム機と向き合った。
こうすけ「今時ゲームでもサッカーできるとか最高じゃね?体が疲れたらこっちやればいい話だもんな」
ま、結局サッカーだ。
くう「あ、それってこのあいだ新発売したって言ってたやつ?」
くうもなかなかサッカーゲームが好きらしく興味津々だった。
こうすけ「そうそう!くうも買えよ!くっそおもしいぞ!!」
考えとく。と、くうが返事をし4人共ゲームに夢中になった。
そのときだった。
プツッ――――……
いきなり電源が切れたのだ。
こうすけ「なぁぁぁにぃぃいい!」
とも「…どうしたの。」
こうすけの無駄にでかい叫びにボールを蹴っていた2人が戻ってきた。
だいちゃん「あぁあ、ドーンマイ」
みらい「でも珍しいね、こうすけが充電きらしちゃうなんてさ!」
だいちゃん「確かにな!」
こうすけ「……」
かず「どったの?こうすけ」
急に黙り込んだこうすけに疑問をもったかずが話しかけた。
こうすけ「いや……俺充電した気がすんだけどなぁって……コンセント抜けてたんかな〜」
うーん、と頭を片手でおさえるこうすけを見て何故かとても嫌な予感がした。
このときに感じた寒気は
いまだに忘れられない―――――……
かず「でもさ〜電源が落ちたってことはそういうことなんじゃねえの?」
とも「ごもっともだな。」
全員がうんうんと頷く。
こうすけ「まじかぁ〜すっげぇショック…」
とも「こういうときはサッカーして忘れるしかないだろ。」
みらい「…どんだけだよ…」
皆がともの発言に笑い、一斉に立ち上がる。
だいちゃん「よっしゃぁ!もうひと試合すんぞー!」
くう「まったく…ほら、こうすけも!ゲームより本物の方がもっと楽しいでしょ?」
くうがこうすけに手を出し、こうすけもくうの手をとって立ち上がった。
こうすけ「そうだな!」
そして…
全員が走り出す
それと共に電源がつき始めたゲーム機
そのゲーム機に吸い込まれていったことは言うまでもない
ただ1人
加賀未来だけを残して―――――。
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