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19、おいで
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黄「っ…!う、うそッスよね…?俺達が負けた…?」
黒・青・赤・緑・紫「……」
シ「…なぁんだ。けっきょくそんなもん?少し本気を出させただけなのに…残念…残念だよ。キセキの世代。」
今までゆるかったシェアの表情が一気に氷のようにつめたくなった。
シ「…まぁ、オレにとっては嬉しいことだけど。ほしかったものがやっと手に入るんだからね…!」
キセキ「!!!」
黒「??」
ほしかったもの…?
黒「…あの…そろそろ説明してもらっても…?」
なぜ僕達が今こうなっているのか。
シ「ふふ…テツヤくん。キミはお姫様なんだよ。このキセキの世代のね。」
お、ひめ…さま…?
黒「…僕、男なんですけど…。」
王子様のほうがいいですね。
シ・キセキ「……」
なんで皆さん黙っているのでしょうか…?
シ「…まぁいい。詳しい説明はあとでもたっぷりできるさ…なんたって今からテツヤくんはオレのものになるんだから…!」
この吸血鬼が何を言っているのかサッパリ分からない。でも、黒子はなんとなく、なんとなくだが、危ないと心では思っていた。
スッ…
シェアさんが僕に手を出してきた。
僕は反射的に目をつむった。
黒「…っ………………………………………?…」
だが何も起こらない。
僕は目をそっと開けてみた。
そこには
黒「皆さん…」
キセキの皆さんが立っていた。
シ「あれれ?話しが違うんじゃなぁい?キミ達はオレに負けたんだよ?約束は守ってもらわないと困るよ…?」
青「…うるせぇ!テツは死んでも渡さねぇ!」
シ「…じゃぁ……死ね。」
ヒュンッ!ダンッ!
え…?
青「ぐはっ!」
黒「青峰くん!!!」
今何が…!
シェアは手を上にあげただけなのに、青峰がはじきとばされた。
シ「っち…まぁ、そう簡単には死なないよね…」
僕はキッとシェアさんを睨む。
赤「…貴様ぁ…!!」
キセキの全員の怒りはほぼ頂点に達していた。
シ「えー。テツヤくん。そんなに睨まないでよー。可愛い顔がだいなしだよ?」
僕はこの男が大嫌いみたいです。
黒「…うるさい!!!青峰くんに謝れ!」
僕の言葉遣いにキセキの皆さんがビックリしている。
紫「…黒ちん…」
青「…テツ…俺は大丈夫だ。」
ありがとな。と言って青峰くんは僕の頭をなでてくれた。
僕は心の底から安心できた。
だが、その直後
シェアからとんでもないオーラが出ていた。
シ「…オレの…オレのテツヤくん…に…オレのテツヤにさわるなぁぁ!人間がぁぁ!」
黒・キセキ「!!」
シ「テツヤ…さぁおいで?キミの居場所はそこじゃない。オレ達で新しい世界を作ろ?」
なにを言っているんですか…この人は…いや、人ではなかったですね…
黒「丁重にお断りさせていただきます!僕の居場所ははこれからもここです!」
緑「黒子の言うとおりなのだよ!」
緑間にあわせて他のキセキも、うなずいた。
シ「…それは残念だ…ふぅ…手荒な真似はしたくなかったんだけどね…オレはキミがほしい…だから…何をしてでもつれていくよ。」
そう言ったシェアが人差し指をたて、銃のような形にし、黒子の方にその指をさした。
シ「………ばーんっ」
そして僕に向かって銃を打つかのように指を上げた。
その瞬間
黒「…え…?」
僕の首に首輪らしきものがついた。
そしてその首輪の真ん中にある5つのボタンのうち1つが赤く光った。
その直後
黒「うわああああああああああああ!!!!!」
体全体に激痛がはしる。
特に頭、心臓、そして、目。
その3つの部分の痛さが尋常じゃなく、僕は何もかもが分からなくなった。
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