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39、敵
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紫「…室ちん…いったい何があったの…?」
氷室の発言になにか理由があるのではないか、
そう紫原は思っていた。
氷「ん?別に何もないさ。ただ命令されただけだよ。アツシ達を倒せってね。」
紫「嘘だ!」
紫原は納得がいかなかった。
あんなに優しかったチームメイトが敵だなんて誰が普通に認めるのであろうか。
氷「しつこいよ、アツシ。ほらこれが証拠さ。」
氷室がポケットから何か輝いている物をだした。
キセキ「!!」
氷「キミ達がほしいのはこれだろう?」
そう。氷室が持っていたのは宝石だった。
黄「あんた…本当に敵なんすね…」
黄瀬が氷室を敵と判断した瞬間
紫原以外のキセキが全員氷室を睨んだ。
紫「…む、ろ…ちん…」
氷「皆いきなり怖いなぁ。ん?アツシ?もしかしてまだ俺を信じているのかい?はは、アツシ…俺はお前の敵だ。もうチームメイトじゃない。」
氷室もキセキの全員を睨んだ。
赤「敦…認めたくないであろうが、あいつは正真正銘敵だ。今はお前の相棒でもなんでもない。これはまぎれもない事実だ。」
赤司が紫原の肩をポンッと優しく叩いた。
青「テツを助けようとしねぇやつなんざ、全員敵だ。ぶっ倒す。」
手をコキッとならす。
青峰もやる気満々だった。
緑「お前の仲間はどこだ。さっさと試合を始めるぞ。」
緑間がそこら中に落ちているボールの1つをとった。
氷「おっと、ちょっと待って。今日は無理かな。突然は困るよ。だから明後日にしよう。」
青「は?なんでだよ。」
青峰は氷室の余裕ぶりさに少しイライラしていた。
氷「んー、ルールだからかなぁ。」
このゲームはNo.1プレイヤーと会ったとき、その日に試合はしないのだ。
必ず後日に時間を決めることになっている。
氷「…明後日の昼2時。またこのコートにきて?楽しみにしてるから。ちゃんと来てね。」
氷室がそう言って手をヒラヒラと振りながら去っていった。
紫「ぁ……室ちん!!!」
紫原の叫びは虚しく消えていった。
緑「紫原…気持ちは分かるが今は試合にむけて集中するのだよ。」
紫「……そんなの…分かってる…」
俺達は黒子を助けるためならなんだってしてやる。
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