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42、絆
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青「紫原てめぇ!ふざけんな!いい加減にしろ!なんのために俺達がここにいんのか分かってんのか!?」
青峰が紫原を殴ったのだ。
紫「……」
黄「紫原っち!俺でもさすがにキレるッス…。黒子っちの最後の言葉忘れたんすか!?…助けてって言ってきたんすよ!?俺達に!しかもあんなにひどいめにあったんすよ!?なのになんなんすか!試合にでない…?ふざけたこと言ってんじゃねぇ!!」
黄瀬は怒りを隠せずにいた。
いや、黄瀬以外の全員も紫原に対し怒っているであろう。5人しかいない勇者は1人欠ければ姫を助けることができなくなる。全員、それを分かっていたからだ。
緑「試合に出ない…?本気でそう言っているのなら俺もお前を殴るのだよ。紫原。悪いが今回ばかりは我慢できないのだよ。」
緑間が珍しく紫原の胸ぐらを掴んだ。
紫「…分かってるよ…俺だって黒ちん助けたいし…でも…いくら敵でも…俺…室ちんと戦えない…もし戦ったとしても…あんたらの足を引っ張るだけだし…」
珍しく紫原が弱音をはいた。
そして何も言わなかった赤司が紫原の前に立った。
紫「…赤ちん…」
緑間はその状況を判断し手を離した。
赤「敦…お前がどうしても氷室と戦いたくないことは分かった。だが、それは不可能だ。勇者は5人…1人でも欠ければ姫を…テツヤを助けることができなくなる…テツヤよりお前は氷室が大事なのかは知らないが、僕達は何がなんでもテツヤを助ける。だから何もしなくていい。試合にでてるだけでいい。それくらいできるだろ…?」
赤司は本気だ。
青峰たちも十分に怒っていたが
赤司の怒りはドを超えていた。
誰がその表情を見てもゾッとするであろう。
紫「な…!何言ってんの!赤ちん!俺が黒ちんを大切じゃないみたいに言わないでよ…」
赤「テツヤを助けるための試合に出ない。つまりはそういうことだろう…?」
紫「室ちんが相手だからだし!!!あんたらには分かんねーだろ!仲間だった奴が仲間を攫った奴の仲間なんてさ…」
赤「じゃぁ…敦はこのままでいいのか…?」
紫「え…?」
赤「明日の試合に勝てば氷室も助けられるんじゃないのか…?そうは考えなかったのか…?」
紫「!!!」
赤「確かにお前の気持ちは僕達には分からない。だが、テツヤを救いたい。これは全員が思っていることだ。お前だってそうだろう…?」
紫「あ、あたりまえだし…黒ちんを救いたい…また黒ちんとバスケしたい…お菓子だって食べたい…」
赤「それだけで十分だ。考えなおしてくれるか…?敦。」
紫「うん…ごめん皆…俺間違ってた…戦わなきゃ何も変わらない。俺試合でるよ。」
そして紫原が立ち上がり、コートに入った。
青「殴って悪かったな。紫原。」
青峰が目を逸らしながら恥ずかしそうに紫原に誤った。
紫「…ホント…明日の試合にひびいたらどうすんだし…お菓子買ってよね…」
青「はぁ!?てめぇ…ったく…明日の試合終わったらな!」
緑「まったく…さっきの紫原はなんだったのだよ…」
黄「さすが赤司っちッスね!」
5人のブレスの絆メーターが上がっていることには、
だぁーれも気づいていなかったとさ!
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