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44、君のおかげ
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笛の音がなって1番最初にボールを持ったのは
緑間だった。
緑「俺のシュートは…落ちん!!」
スパンッ!!
綺麗にスリーが決まった。
氷「ふーん…初めから本気。というわけだね…」
緑「あたりまえなのだよ。まだまだ本気でいくぞ。」
全員が緑間にナイスシュートと言い、もとの場所に戻った。
氷「じゃぁ俺も行かせてもらうよ…!」
氷室のドリブルはWCのとき、陽泉でプレイしていたものとは全然まったく違っていた。
そしてゴール前。
紫「室ちん…!止める!」
氷室の前に紫原が立った。
氷「その覚悟の目…安心したよ敦…だが、それは無理だ。」
シュンッ!スパンッ!
氷室の得意技、ミラージュシュートが決まった。
紫「くっ…!」
俺でも止められない…!
かなりの練習で火神より確実に高くとんでいるというのに、そのシュートは止められなかった。
氷「今のお前でも俺のプレイは止められないよ。」
氷室は紫原にそう伝え、戻っていった。
紫「っ…く…そ…」
自然と手を握りしめた。
赤「敦…試合は始まったばかりだ。それにお前は1人じゃない、僕達を頼れ!」
赤司がポンッと紫原の背中を軽くたたき走っていった。
黄「そーッスよー、俺達だって倒したい相手は一緒なんすから!久々のチームプレイッスよ!」
ニカッと笑い黄瀬も走っていく。
青「あーまー…そーゆーこった。お前らしくねーかもしんねーけど、パスくれよな!」
青峰も恥ずかしそうだったが、そう言って走っていった。
緑「お前も俺達も人事を尽くすだけなのだよ……勝つぞ…紫原…」
確実に緑間の顔は赤かった。
だが少し笑顔を見せ眼鏡を上げながら走っていった。
紫「…皆…はは…俺もだけど…あんたらだってらしくねーし…」
そして紫原も走っていった。
練習の成果か、前より全員プレイが素早くなっていた。
青「はっ!抜けるもんなら抜いてみろよ!!」
そして再び青峰達の攻めにはいる。
第2Qが終わり、
59と40
で、赤司たちがリードしていた。
黄「いい感じッスね!!」
緑「あぁ。確実に成長しているのだよ。」
赤「だが、これで終わるはずがない…そーだろ?敦…」
紫「うん…室ちんはきっとこんなんじゃない…」
ベンチが一気にシンとなった。
だが、それをきったのは青峰だった。
青「…んな、めんどくせーこと考えんなよ。別にサボってきたってわけでもねーし、今まで通りプレイすりゃいいんだろ。」
試合前に町で買っておいたスポーツドリンクを青峰は一気に口に含みゴクンと飲みほした。
そして
その言葉に全員目を見開いていた。
赤「本当に…変わったな…大輝…」
青「っるせーよ!てめぇらだって気持ち悪くなっただろーがw」
緑「き、気持ち悪いだと!?俺は変わってなどいないのだよ!」
紫「そーだよ~。気持ち悪くなったのは黄瀬ちんだけだよね~」
黄「んな!!ひどいッスよ!俺のどこが気持ち悪いんすか!?」
青・赤・緑・紫「全部」
黄「ひどい…ひどすぎるッス…俺モデルなのにぃ…!」
まだ試合は終わっていないというのに
ベンチはギャーギャーとうるさかった。
皆が変わったのは
全部全部…黒子のおかげだ。
全員それは分かりきったこと。
そして第3Qが始まる。
氷室の目は先ほどとは変わっていた。
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