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54、死とエネルギー
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黄「え…じゃぁ…桃っちも…?」
初めて感じたシェアへの恐怖。
『死』と聞いて平然といられるなど無理なことだ。
シ「おっと、誤解しないでね。死んだって決まったわけじゃないよ…?多分。」
赤「じゃぁ2人はどこにいる…?」
シ「…まぁキミ達になら特別に教えてあげるよ。
……この力は俺にしかない。この世界の王にだけ代々受け継がれている。いらないものはすべて排除してきた。だが消したのではない…戻してやったのさ。」
緑「戻した……だと…?…本当の世界にか…?」
シ「その通り。でも戻してやるかわりに条件がある。」
緑「条件?」
シ「そう。」
赤「その条件はなんだ…?」
シ「…エネルギーをすべて捨てること。」
紫「…エネルギーって…ブレスにかいてあるやつ…」
今、紫原達のブレスを開くと1番上にはエネルギー79%とかいてあった。
普段は全員100%なのだが氷室と試合をしたため少し減っていた。
赤「このエネルギーを0%にしてから元の世界に戻すということか?」
シ「理解が早くて助かるよ。そう…で、この世界でエネルギーが0%になるとゲームオーバー。ずっと試合に勝ち続けていてもエネルギーがなくなればそこで終わりなわけよ。だから練習しすぎも要注意だよ。」
緑「な!そんな話し聞いていないのだよ!」
シ「あれ?クラに聞いてないの?…はぁきちんと説明しとけって言っておいたのに…お仕置きか…」
クラ。
以前、自分達にゲーム内容を説明してきた女の吸血鬼だ。
黄「あ…あぶな…俺達…氷室さんと戦う前の練習のとき…エネルギー23%まで下がってたッスよ…。」
あのとき試合の前日に休憩を取っていなかったら
確実にゲームオーバーだった。
黒子を助けるいぜんに試合にも出れなくなっていたかもしれなかった…。
青「…でもよ…無理矢理さつき達をゲームオーバーにしたって元の世界に戻したんだろ…なんでそれが死ぬと一緒なんだよ。」
シ「…くくく…ははは!…キミ達もあじわってみるか!?…エネルギー0%で元の世界に戻ったときの苦しさを!…即病院送りだろうね…そして運が悪ければ……死ぬ。2人も死んでいるかもしれないよ…?とくに女の子なんかは弱いからね…どーだろーねー。」
紫「…っ!!!室ちん…!!」
紫原が再び震えだす。
青「さつきが死ぬ…?何言って…」
シ「会いたかったら戻っていいんだよ?…茶色のドアはいつでも開いているんだから。ま、この世界にはもう2度と戻って来れないからテツヤを見捨てるってことになるけどー…俺はそれが1番嬉しいけどね!」
ケラケラと笑いながら黒子の髪、瞼、頬
そして…唇に
シェアはチュッとキスをを落としていった。
青「シェアーーーーーー!!!てめぇ…ぜってぇ覚えてろよ……殺してやる…ぜってぇに…てめぇを殺してやるよ…」
青峰の目つきは誰もが一瞬震えた。
もちろんシェアも。
シ「うわ…こっわー…ま、あとはそっちでどうするか決めなよ。どうせまだ宝石1つしかないんだから。
んじゃ、またね~」
シェアが笑顔で手を振り
プツリと画面が消えた。
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