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58、まさかな ※赤司side
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赤司side
赤「まず、ここのバスケ専門店に入ってみるか。けっこうバッシュの種類が多く入っていると聞いた。No.1プレイヤーもここに来たかもしれない。」
僕達は今、他の店より少し大きめのバスケ専門店の前にいる。ここはかなりのバスケグッツがあるらしい。
緑「あぁそーだな。店員も何か知っているかもしれないのだよ。」
真太郎も納得し、この店に入ることにした。
ウィーン
店員「いらっしゃいませー!」
赤「広いな…一旦各自で聞きまわってみるか?」
一緒に聞いてまわるより手分けした方が良さそうだ。
緑「そうするのだよ。」
僕は真太郎と一旦離れ、レジの方へ歩いて行った。
赤「すいません。少しよろしいですか?」
店員「はい!どうなさいました?」
赤「この町のNo.1プレイヤーについてご存知ですか?」
店員「もちろん!知ってますよ!」
赤「本当ですか!?この店には来られるんですか?」
これならさっきの町よりも早めに見つかりそうだ。
店員「はい!毎日来られてます!」
ビンゴ。
赤「特徴とかって分かりますか?」
店員「この店にいる時はよくフードをしていらっしゃるので顔はあまり見たことないんですが…いつも本を読んでなさいますよ。雰囲気はとても静かでした。」
………テツヤ……?
いや、そんなわけない。
テツヤは今……
やめよう。
テツヤについて考えるのは。
赤「ちなみにどんな本を読んでいたか分かりますか?」
店員「カバーをつけていたので…そこまではちょっと…」
赤「そうですか…ですがこれだけの情報があれば十分です。助かりました!ありがとうございました。」
店員「いいえ!役に立てたのなら良かったです!」
僕は店員にお辞儀をし、
とりあえず真太郎を探そうと少し急ぎめで歩いた。
そして角を曲がろうとしたそのときだった。
ドンッ!
誰かとぶつかってしまったらしい。
少し急いでいたからな。
僕は尻もちをついてしまった。
?「悪いな。怪我はないか?」
僕が急いでいたせいでぶつかってしまったのに
相手は手を出してくれた。
遠慮なくその手を掴み立ち上がった。
赤「大丈夫です。すいませんでした。そちらは怪我はしてませんか?」
?「あぁ。大丈夫だ。……よかった…怪我したら試合できないもんな。じゃ、俺は失礼するよ。」
赤「はい、ありがとうございまし…た……」
………え?…
…なぜ…知っている………
あの人がNo.1プレイヤーなのか…?
顔をしっかり見とくべきだった。
それにフードをかぶっていた。
しかし……本は持っていなかった気がする…。
…だが…それよりも………
緑「赤司!」
赤「……」
緑「赤司?」
赤「…あ、あぁ真太郎…すまない。こっちから行こうとしたんだが…」
緑「…何かあったのか?」
赤「いや、なんでもないよ。ちょっと人とぶつかってしまってね。」
緑「そうか。怪我は……無いみたいだな。」
赤「あぁ。」
プルルルルル
ブレスが鳴った。
赤「敦からだ。いいタイミングだな。」
僕は通話ボタンを押した。
紫『もしもし赤ちん?黄瀬ちんが戻ってきたよー』
赤「分かった。すぐ行く。」
僕は通話を切った。
緑「俺が聞いたことはそろってから話すのだよ。」
赤「あぁ。僕もそうしよう。」
そして僕達は急いで皆のもとに戻った。
『悪いな。怪我はないか?』
『あぁ。大丈夫だ。……よかった…怪我したら試合できないもんな。じゃ、俺は失礼するよ。』
……すごく…
…すごく聞いたことのある声……
…あの人は……
いや、違う…こんなところにいるはずがない。
…本当に……?
…まさか…………
………まさかな……。
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