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69、お姫様の姿
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それからも赤司の指示によってキセキ達が倒れこむほどきつい練習をした。
ーーーーー
ーーー
赤「…ついに今日か…」
緑「お前のおかげでやるべきことはやった。あとは人事を尽くすだけなのだよ。」
紫「そうだねー」
黄「…そろそろ外出るッスか?」
赤「…あぁ…行くか…」
キセキ達は午前の練習を終えてエネルギーを100%にし、外に出る準備をした。
青「…おっしゃ、やってやるぜ!」
全員で気合を入れた。
そんな時だった。
試合まであと1時間と少し…
"そいつ"は目の前に現れた。
青「…なんで…てめぇがいるんだよ…!」
キセキ「シェア!!」
シ「ふふ…そんなに睨まないでよー。用があって来たんだから~」
シェアは上機嫌で、とても笑顔だった。
紫「…なんでそんなに笑ってるの…気持ち悪いんだけど…」
シ「かなり良い事があってねぇ…あぁニヤける…」
シェアの笑みは収まらない。
赤「なんの用だ…?」
シ「キミ達にとっても良いことだって!」
紫「…いい…こと…?」
シ「うんうん!」
赤「早くしてもらおうか…僕達はこれから試合があるからな。」
シ「それ!そのことなんだけど!キミ達はもう試合する必要がなくなったんだよ!」
キセキ「!?」
誰もが意味不明だった。
黒子を助けるためにはNo.1プレイヤーと戦うしかないとルールを決めたのは紛れもなくシェアだ。
その本人が試合をしなくていいと言っている。
全員わけがわからない状態だった。
シ「意味不明って顔してるね…まぁそーなるか…」
黄「…黒子っちを…返してくれるってことッスか…?」
シ「はは!そんなわけないじゃん…逆だよ逆…
…テツヤはもう完全に俺のものにする。」
キセキ「は?」
青「あ?ふざけてんじゃねぇよカスが!」
赤「…何を言うのかと思えば…いいかげんにしろ。」
緑「その黒子を助けるために俺達は戦っているのだよ。」
シ「彼がそう望んだんだよ。」
キセキ「!!」
紫「黒ちんがそんなこと言うわけないじゃん!馬鹿なの?捻り潰すよ?」
シ「本当だって。ほら…」
シェアが小さめのリモコンを取り出し
真ん中のボタンを押した。
その瞬間、大きな画面がでてきた。
この画面を見るのは2回目だ。
そこに映っていたのは……
青「…テ…ツ…?」
王冠をかぶった綺麗な綺麗な吸血鬼。
腰の下まで伸びた綺麗な水色の髪。
ギラギラと光る赤い瞳。
白い肌によってひきたつ赤い線の模様。
口の端からでた牙。
そして水色のドレスを着ている。
シ「これがお前達の姫様の今の姿だ。いや、もう俺の姫様かな…綺麗だろ…?本当に…綺麗だ…テツヤ…」
キセキの全員も一瞬黒子を見て美しいと思ってしまった。
目を奪われるような美しさだと…
本物のお姫様かのように……
青「…テ…ツ……テツ!!」
黒「青峰くん…」
シ「やっぱりそのドレスで正解だったね…よく似合っているよ…」
黒「……」
赤「どう…いう…ことなんだ…?」
黒「…皆さん…僕は…この世界に残ります。」
キセキ「!!!!」
青「…な…に…言ってんだよ…テツ…」
紫「なんで…!…嘘って言って!黒ちん!」
黒「…すいません…もう決めたことですから…」
一度決めたことは必ずやり通す。
それが黒子だと誰もが分かっていた。
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