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71、本音
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黒子side
僕は…本音を言っていいんだろうか…?
僕がここに残れば皆さんは助かる…助かるんです…!
僕はどうすれば…
『テツヤ様』
黒「!?…誰ですか…?」
『しー…シェア様に気づかれてしまいます…心の中でお話しください…』
『分かりました……どうして僕の名前を…?』
『…それは教えることはできません…』
『そうですか…』
『……テツヤ様…彼らに本音を伝えるべきです。』
『!!…でも…皆さんが傷つくのを想像するだけで…僕は…僕は!』
『彼らの目を見てください。』
『!!』
画面越しでも分かる…強い強い眼差し…
『これを見ても…まだ彼らを信じることができませんか…?』
『……』
僕は自然と涙が溢れ、ひと粒、ふた粒と雫をこぼした。
『…テツヤ様…もう…大丈夫みたいですね…では、私は…失礼します…』
それから声は聞こえなくなった…。
そして分かった…
どうして皆さんを信じることができなかったんだろう…
僕は馬鹿だった…
こんなにも僕を大切に思っていてくれているのに…
皆さんがこれ以上傷つくのは嫌だ。
でも…それでも本当は……
黒「本当は…本当はすごくすごく怖いんです…怖くて怖くて…ずっと震えが止まらない…早く皆さんの所に戻りたい!皆さんと…バスケが…したいです…」
『黒子っち…もっと甘えてもいいんすよ?』
黄瀬くん…
君の言葉…本当に嬉しかったんです…
僕も…君みたいに強くなれたら…よかったな…
黒「…青峰くん!黄瀬くん!赤司くん!緑間くん!紫原くん!
……助けてください……僕を…助けて!!」
これが僕の本心…
キセキ「あたりまえだ!!」
黒「!!…っ…へへ…」
あぁ…皆さんが笑ってる…
僕に笑顔を見せている…久しぶりの…皆さんの笑顔…
僕も応えなきゃ…ですね…
僕も笑って返した。
待ってます…皆さんが来てくれることを…
待ってます。
そしてプツンッと音をたて、
画面が真っ黒に染まった。
?「言っていたことと違うけど…?テツヤ…」
黒「戻ってきていたんですか…シェアさん…」
さっきとは真逆…機嫌が悪い…
僕でも分かる…
背中に少し汗が流れた。
シ「そりゃーあんなこと聞けば戻ってきたくなるよ…」
黒「…やっぱり…僕は…ここに残ることはできません…もう自分に嘘をつくのはやめます!」
シ「…そう…」
コツコツと足音をたて、こちらに向かってくる。
僕は逃げようとしたが足が動かなかった。
黒「…?」
シ「あぁ、無駄無駄。俺が今テツヤを動けないようにしてるから。」
黒「!!…近寄らないでください!」
聞く耳を持たずこちらに向かってくるシェアさん…
その瞳が怖かった。
そして僕の目の前に立つ。
シ「テツヤ…1つ誤解しているから教えてあげるよ。この首輪をつけた時点でキミは俺の物なんだよ。キミ達の意見なんて関係ない…いくら助けてと言ったってな…テツヤは俺から逃げることは不可能だ…あいつらがボロボロになっていくのを指くわえて見ていればいい!」
黒「いいえ。誤解なんてしていませんよ…。シェアさんがなんて言おうと…僕は皆さんを信じてます!」
必ず来てくれることを…
シ「ふーん…まぁ…テツヤが俺の物ってことを分かってくれていればいいよ。」
黒「ですからっんぐっ!?」
え…?なにがおこって…唇が…暖かい…
…ま、さか…キ…ス…?
黒「…ふぅ…や…め…んぁ…っ…」
なにこれ……
頭がボーッとする…
舌が…入って…
ダメだ…何も考えられない…です…
黒「…ぁ…ふぁ…んっ…ぅ…んぅ…はっ…んぁぁ…」
シ「…プハッ…まぁこんなもんでいいかな…これで分かった?テツヤが誰の物か…」
黒「…はひ…」
シ「ん、いい子だね。さぁ部屋に戻ろう。もっとキスをしてあげる。」
助けて…
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