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72、夢
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青「テツ!テーツ!」
黒「…ん…」
まぶしい…
青「やっと起きた…テツー!」
青峰くんが僕にギューッと抱きついてくる。
…え……?青峰くん…?
黒「な、なんで青峰くんが…?僕達はゲームの中にいたんじゃ…」
青「あ?なに言ってんだよテツ。寝ぼけてんのか?」
確かに僕が寝ているベッドは青峰くんのです…
もしかして…全部…夢…だった…??
黒「夢だった…!夢だったんですね!青峰くん!」
僕は青峰くんにおもいきり抱きついた。
青「なんだー?今日のテツは甘えただなーまぁ可愛いけど!」
青峰くんだ…青峰くんだ!
黒「これからもずっと一緒ですよね!!」
青「なに言ってんだよテツ。」
そう青峰くんが言うと僕を離して笑顔をむけた。
もちろん僕も笑顔を見せた。
けど青峰くんの笑顔はなぜかとても不気味だった。
黒「…青峰くん?」
青「テツ…お前が俺達を殺したくせにどうやって一緒にいるってんだよ。」
黒「…え?…ころ…した…?」
青「お前、まだ自分が人間だと思ってんのか?化け物だろ。どう見ても。」
黒「な、なにを言って…るんですか…?」
青「んじゃ、そこの鏡見てみろよ。」
僕はベッドを降り、机に置いてある鏡を手に取った。
黒「…そ、んな…だって…夢だったんじゃ…」
そこに写っているのは紛れもなく自分。
そして吸血鬼。
ドクンドクンドクン
僕が……殺した……?皆さんを…?青峰くんを…?
赤「テツヤ…僕達はお前に殺されたんだ…」
赤司くん…
緑「黒子…俺達はお前に殺されたのだよ…」
緑間くん…
紫「黒ちん…俺達…黒ちんに殺されたんだ…」
紫原くん…
黄「黒子っち…俺達は黒子っちに殺されたんすよ…」
黄瀬くん…
黒「う、そだ…僕は…いやだいやだいやだ…」
殺してなんかいない…
絶対に殺してなんかいない!!
青「…テツ…俺達の首元見ろよ…」
黒「!!!」
そこには綺麗にあいている2つの穴。
5人全員についていた。
僕が…皆さんの血を…?
青「俺達はお前に殺されたんだ。だから一緒にいることはできねぇよ。じゃぁな…テツ…」
黒「ぁ…ぉ…みねく、ん…?……っ……いやだ!皆さん!行かないでください!1人にしないで!お願いです!待って!」
それでも皆さんは一度も振り返らず歩いて行く。
僕を残して…歩いて行く…
黒「いや、だ…いやだぁぁ!!」
ガバッ!!!
黒「!!!!!はぁはぁはぁ……ゆ、め…?」
?「テツヤ様!大丈夫ですか!?」
黒「…あなたは…たしか…」
?「はい、テツヤ様…ミラ・ロマスです。」
黒「ミラさん…すいません…なんだかとてもこわい夢を見てしまいました…」
ミ「すごい汗です…お着替えをご用意いたしますね。」
黒「いえ、大丈夫です。お気になさらないでください…ですが…ありがとうございます。」
ミ「テツヤ様…」
黒「あの…僕はどのくらい寝ていたんでしょうか?」
部屋は変わっていなかったが、手足などの拘束はされていなかった。
ミ「あ…えっと…1時間ほどです」
1時間ですか…
記憶がない…思い出せない…1時間前のことが…
画面越しではあったけど青峰くん達と会ったのは覚えてる…そこからだ…
黒「ミラさんがここに僕を運んでくれたんですか?」
ミ「い、いえ…シェア様が…。私はテツヤ様の監視役でここに…」
黒「え?…シェアさんが?」
ミ「……はい…」
黒「………………!!!」
おもい、だした……
そうだ…僕はシェアさんに…
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