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73、あたたかい
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~2時間前~
『部屋に戻ろう…テツヤ…』
『…はひ…シェア様ぁ…』
『ふふ…テツヤは可愛いね…』
2分ほど廊下を歩き、黒子達は部屋に入った。
『さぁ…部屋についたよ』
『…へ…や…?……!!…な!離してください!』
『チッ…目覚めるのが早すぎだ…』
『やめてください!シェアさん!んっ!!』
『黙れ。テツヤ…』
『…んん…ふぁ…んっ…むぅ…はっ…んぁ…』
『ふっ…キスだけでこんなに感じてるのか…?』
『…も…と…くだ…さい…』
『…しかたがないね…けど、最後まではしないよ…お前が本当に俺の物になったら…な?…でも…俺の印はつけとくか…』
『…んぁ…』
ーーーーー
ーーー
そうだ…僕はなんてことを…
もう…好きな人以外とはキスしないと決めたのに…
青峰くん……ごめんなさい…ごめんなさい…
黒「…!そうだ…」
僕は急いで今着ている服をめくった。
黒「…っ…やっぱり…」
そこには軽く20個はこえている赤い点…
キスマークだ。
黒「…ひどいです…シェアさん…」
ミ「テツヤ様…」
どうしてあなたまでそんな顔をするんですか…
ミラさん…
あなただって同じくせに…
黒「…はは…同情ならやめてくださいよ…本当はあなただって心の中では笑っているくせに…僕達のこと見て楽しんでるくせに!」
ミ「笑ってるなんて!そんなことは…!」
黒「あなただってあいつと同じ吸血鬼じゃないですか!!!」
ミ「!!」
黒「あ…すいません…頭に血がのぼってしまって…」
やつあたりをしてしまった…
ミラさんは何も悪くないのに…
ミ「……確かに私も吸血鬼です…けどあいつとは違う!あんな奴と…一緒にしないでください…」
黒「…え…?」
あいつ?
あいつってシェアさんのことでしょうか…?
ミ「……あいつのせいで私の人生がめちゃくちゃになりました…」
黒「…だって…ミラさん達にとってシェアさんはかけがえのない存在なんじゃ…」
ミ「…そうですよ…私達はあの人がいなくては生きていけない…それでも私の人生を奪った…憎くて…殺したい…あいつを殺したくてしかたがない…!」
黒「ミ、ミラさん!?」
ミ「すみません…テツヤ様にこんなことを言うなんて…どうかしていましたね…」
黒「いえ…あ、あの!」
ゴーンゴーン
ミ「あ、お食事の鐘がなりましたね。少々お待ちください、お持ちしますので。」
そう言ってミラさんは部屋から出て行ってしまいました。
どうしてシェアさんが憎いのか…
5分して、ミラさんがご飯を運んできました。
黒「…いただきます…」
ミ「どうぞ!」
…おいしい…
おいしくて笑顔になれるはずなのに…なのに…
…どうして…涙がでるのでしょうか…
ずっと食べていなかったご飯…
食べなくても少し保っていたのはきっとゲームの中だから…
普段はよく火神くん達とマジバーガーに行ってましたっけ…
ミ「テツヤ様!?美味しくなかったですか!?」
黒「…っ…ぅっ…す…みま…せん…ふっ…おいしくて…とても…あたたかくて……」
ゲームの世界でもご飯は変わらずあたたかい。
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