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マコトの気持ち
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「マネージャー、やらせてください。お願いします…」
俺はダメで醜いやつだけど、
俺にできることを少しずつでもやろう。
みんなや監督や、マコトがいれば。
俺は大丈夫だ。
過去の自分から、ようやく前に進める気がした。
格好だけじゃなくて、
ちゃんと、前に進もう。
監督は俺の肩を叩いて、よろしくなと言った。
俺は玄関に向かった。
マコトに会いたい。
「シュン!」
マコトの姿が見えた。めっちゃ手ふってる。
「マコト!」
「どうだった?」
「うん、ちゃんと話せた。俺マネージャーやらせてもらえる。がんばるよ」
その途端、
俺は思いっきしマコトに抱きしめられた。
ぎゅううっ
「…!」
びっくりしすぎて声が出なかった。
プラス、心臓がやばいって。
「さすが、俺の見込んだ男だ!」
「……はは、なんだよそれ(笑)」
笑えない笑えない。
はやく離してほしい…!
「シュン…俺さ……お前のこと…」
え?なんだ?
…。
なぞの沈黙が走った。
いつもうるさいマコトが黙ると
こっちまで黙ってしまう。
俺は心臓の音が聞こえるんじゃないか心配だったけど、
だけどそれ以上に、
言葉の先が気になってしまう。
俺のこと…?
いいように考えてしまうから、はやく。
はやく…。
「ずっと、……好きだった。」
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