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嘘つき少年と狼さん
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「ちぃは嘘つきさんだね」
「…………」
あいつに俺の何がわかるんだ
たった1ヶ月で
俺の何を知ってそんなことを言うんだ
嘘つきなのは皆じゃないか
「だから俺が嘘を付けないように食べてあげることにしました」
「はぁ?!」
不敵に笑うアイツに絡め取られるように抱きしめられて
「嘘つき君のいけない口は塞いであげる」
「――――っ!!」
俺の口からはまた『嘘』が溢れる
だけど本当にお前がこの口を塞いでくれるなら
俺は『嘘』なんてつかなくて済むのだろうか
でも、どうせお前のその言葉もいずれ『嘘』に変わるから
傷つきたくない俺はまた自ら『嘘』をつくんだ
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