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「よし、今日はここまで!如月、よく頑張ってるな!」
放課後の補習。
今日は数学のプリントを12枚仕上げた。
早く補習を終わらせて、真人さんに栄養のあるものを作りたかったから。
補習が始まってもう1週間。
夜、食卓に並ぶのは簡単に出来るものばかり。
今日も、すでに8時をまわってもうすぐ9時だ。
谷川さんに連絡しようかな…
確か今日は、真人さんは夜遅くまで会議があるから、晩ご飯は外で食べると言っていた。
だったら、谷川さんも忙しいんじゃないかな?
そんなことをぐるぐる考えていると、数学補習を担当してくれた菅原先生が
「如月、今日はもう遅いから家まで送っていくよ。」
と言ってくれた。
なら、谷川さんにメールだけしておこう。今から数学の先生に家に送ってもらうって。
おれは、菅原先生の車に乗り込み、シートベルトを締めた。
「如月、補習のご褒美に、ほら。」
そういってココアの缶を渡された。
数学で、たくさん頭を使ったから甘いものが欲しくて、とてもありがたかった。
お礼を言って、ココアの缶を開ける。甘くて、冷たくて、美味しかった。
「…あれ?先生、道違うくないですか?」
真人さんがいつも車を通る道と違う。あそこの信号を左折するハズなのに…
「あぁ、まぁちょっとドライブだよ。」
そういって笑う菅原先生。
おれは知ってる。この瞳があらわす意味を。1ヶ月前に、たくさんの男がこの瞳でおれを見ていた。
慌ててシートベルトを外し、ドアから出ようとするけど、運転席からロックをかけられていて開かない。
「無駄だよ。それに、もうそろそろだから。」
体の脈が、少しずつ速くなり、だんだん熱くなってくる。
まさか、、
さっきのココア、、、
じんわりと額に汗が浮かぶ。
熱い。熱い。とっても熱い。
慌ててケータイを握り、真人さんの番号にこっそりとかける。
先生は音楽を聴きながら車を運転していて、気づかない。
「プッ、、美琴〜?どうしたの?」
電話のボリュームを最小限にして、先生に気づかれないようにする。
「先生、熱いよ…さっきのココア?助けて、体が、はっ、んぁ、、」
「ふふふ、如月は淫乱だなぁ。もうすぐ気持ちよくなれるから。」
ニヤニヤと笑いながらハンドルをきる。
「先生、どこに行くの?、、外は、嫌だよ、、、んんっ、、はぁ、、おれ、オフィス街に出来た、、新しいホテルがいいなぁ、、」
オフィス街に出来た新しいホテル。それは鳳凰グループ本社に最も近いホテル。
「しょうがないなぁ、特別だぞ。可愛い如月のためにな!」
こいつが馬鹿で助かった。
おれは真人さんとの通話を切った。
真人さんだったら、きっと気づいてくれる。
助けて、、、
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