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Said,真人
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家に帰ると、美琴が玄関に踞っていた。
ぱっと顔をあげたかと思うと、とても不安そうな目をしている。
「ただいま、美琴。」
そういって、ニッコリ微笑んで美琴を抱きしめる。
美琴は、僕の肩に顔を埋めてポツリと言った。
「おれ、真人さんに迷惑かけちゃった、、?」
どうやら、学校で菅原先生のことが話題に上がっているようだ。
僕よりもふた回りは小さいであろう美琴を抱きしめ、背中をさする。
「そんなことないよ。」
小さく鼻をすする音と、肩に染みていく涙。
「おれっ、、真人さんの、近くにっ、、、いないほーが、、、ぅうっ」
グズりながら、小さな肩を揺らすその姿が健気で愛おしい。
僕は抱きしめる力を強くした。
「僕は、美琴が側にいてくれないと生きていけないよ。」
そう囁いて、耳元にキスをした。
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