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Said,実
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まーくんの家からの帰り道、おれは健斗のお迎えの車に乗って送って行ってもらうことになった。
静かな車内。
窓からはネオンの街が流れるように過ぎていく。
「…実、」
と、静寂な空気に切れ込みをいれるように健斗の落ち着きのある透き通った声が聞こえる。
「美琴、いじめたらダメだ。」
極めて真面目な声。
「ふふふ、わかってるよ〜!まーくんがすごい入れ込みようだったから、ちょ〜っとだけ意地悪しただけー」
「…でも、ダメ。」
ムッとしたような顔になる。
その顔に手を添えて、
「健斗は随分美琴ちゃんが気に入ったんだね。うん、おれももういじめないよ。おれも美琴ちゃん好き。」
ゆっくりと顔を近づけていく。
健斗のムッと突き出た唇を柔らかく溶かすように舐める。
健斗の口が少しずつ開いていくので、ゴットタンの異名を持つその舌に、おれの舌を絡めていく。
静かな車内。
響き渡る、リップ音。
窓の外は、変わらず滑るように流れていった。
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