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30 デート
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パーティ会場に着くと、より一層腰を抱く手の力が強くなる。
「美琴、離れないでね。」
いつもとちがい、前髪が上がっているので顔の美しさが全面に出ているので、とてつもなくかっこいい。
一歩、会場の中に入ると、一気に視線が集まっていた。
シーンとした静寂のあと、ザワザワと騒ぎ出した人たち。
すっごく視線を感じるのは、真人さんがかっこいいから。
慣れないヒールによろけそうになりながら、真人さんに支えられて歩く。
なんだか優越感。
こんなかっこいい人にエスコートされるなんて、すごいよね。
「みんなこっち見てる。妬いちゃうな。こんなに綺麗な美琴、誰にも見せたくないよ。」
?
そんなことないのに。綺麗なのはおれじゃなくて真人さん。
なのに、どうしてそんな苦しそうな顔をして笑うの?
真人さんは、会場に入って5分もしないうちに
「美琴、ご飯を食べに行こう。」
といって会場をあとにしてしまった。
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