アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
5
-
変態に出会った日。その日はまだ変態だと俺は知らなかった。
あ、あの逆瀬川っておばちゃんの孫なんだ。程度に思っていた。
その逆瀬川が俺の座っていた席の向かいにドサリと腰を下ろしメッセージアプリと電話番号を交換しようというので、しぶしぶ交換したのを今も後悔している。
その夜遅くに逆瀬川からメッセージがきた。おやすみの一言と、動画。
「すどうっ!はっあ!イクっ…イク!あっあぁ!」
シコシコあり得ない速度で絶頂に追いやれる逆瀬川ジュニアは血管が浮き出ててぶっとくてカリだかでオノマトペで表すとバッキバキだ。そんなやつがスマホに向かって射精して画面は靄がかかったようになる。そこで動画は終わっていた。
俺はいたって冷静ってやつだった。
すぐに奴のアイコンを削除して番号も着信音拒否に設定した。
平穏な日々が帰ってくるわけではなさそうだけど、その時の俺にはそれしか方法がなかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 14