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俺は意外と足が速い。
後ろに付いてきた逆瀬川を振り切ってバイト先まで駆け込んだ。ゼーハーゼーハー息を切らした俺を見て店長はなんとも言えない顔をしたけどそんなのは無視。
タイムカードを押してレジに入る。ふと視界の隅に既視感を覚える。
奴だ。
近くに客がいないのをいいことに大きく溜息をつく。
「あれ、今日もいるな。お前のストーカー」
「店長やめてください。」
そう。奴がここに来るのは初めてじゃない。一ヶ月前、悍ましい出来事の後奴は俺を付け回しとうとうバイト先にまでその手は伸びた。以来、俺のいる日は必ず奴は現れる。そしてもはや常連と化していた。
「いやーあいつ見る目あるねーお前を選ぶなんて。」
いやらっしーい目で見てくる店長実はかなりオープンなゲイ、面接の時「同性愛に偏見はないか」と質問された記憶がある。
どんな質問だよと思い半年働いてみてわかった。店長は自分のストライクゾーンに入らないと採用しないクソ店長。なんだかんだで3年は続けてるが次セクハラされたら辞めようと思う。
「店長、尻撫でるな」
結局やめられないのは、やる仕事も少ないのにちゃんとした給料を貰えること。それとこのコンビニの雰囲気が俺には心地いい
だから次に許せない範囲のセクハラされたら辞めにしよう。
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