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「は?何お前、自分が挿れる方だと思ってんの?ばっかだねぇ〜。お前は挿れられる方つまりネコな。」
もし俺が店長だったら、俺を抱きたいとは思わない。同時に抱かれたいとも思わない。じゃあなんで俺は自分が挿れる方だと思ったのか、無意識のそれはきっと現実逃避だったのかもしれない。俺はどっかでわかっていたんだ突っ込まれる方だと。
と、いうか店長がケツを揉んでくる時点でわかってた。
でもそれを聞くのは俺の何かがボロボロになりそうだから「男前な人ほど俺みたいな奴に抱かれたいんですか」という質問に夢と希望を乗せて店長からの肯定の言葉を待ったのに、あっさり否定されるとは
「あ、今日はいないんだな。」
何がとは聞かなくてもわかってしまう時点で俺もそろそろ末期だと思う。
なんでだ?理由を求められても困る。
会話も目を合わせることすら数える程しかない相手のことなんてわかるはずもない。というよりもわかりたいとも思わない。よって奴が今日ここにいない理由は知らない。
知らないが、奴はさっきまで俺の家の前で待機していた。インターホンがやんでしばらく、もう居なくなったのかと覗き穴を見てみると、ドアの向かいに体操座りのイケメンが見えた。出たら負けしかし、バイトに行かなければ給料月十万越えという目標が達成できない。
乾いたパンツを履き変態が侵入しないようにと願いながらベランダから出たのは記憶に新しい。
どうしよう。もしかしたら今ここにイケメン変態ストーカーが現れないのは俺の部屋に入っているからなんじゃないか。
あーどうしよ指先が冷えて背中に変な汗が出てきた。店長が大丈夫かってすごい心配してるけど返事ができない。声が喉に詰まって出てこねー。
「きょ、お」
今日と言いたいのに出てきたのはうではなくてお。
すーっ。息をできるだけ吸って出ない声を絞り出す
「いえ、かえれない。」
言葉に出た瞬間、溢れ出す涙涙涙
びっくりした店長がバックヤードに引っ張ってくれて、椅子に座らせてもらうと水をくれた。
落ち着いたところでさっきのもしかしたらを話す
「俺もお前の家に着いてくよ。そんでストーカーから守るから。な?」
頷けねーよ。一緒になって襲われたらどーすんだよ。
「デケェ男を抱いてんだからそこそこ力あんだよ安心しろ。」
ああなるほど。
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