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出会い-4
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「らんちゃん!」
振り返ると傘をさして不機嫌そうにこちらに向かってくる幼馴染みの嵐が見えた。
「この人、誰?」
「え、らんちゃん...?」
雛を守るように二人の間に立って大介を睨む嵐。
「知らない人について行くなっていつも言ってるよな?」
「ちが、らんちゃん、有明さんは...」
「ありあけさん、ね...」
「雛くんのお友達?」
「え...え、と...」
「雛の名前気安く呼ばないでもらえる?」
「まさか、恋人?」
「仮にそうだったとしたら、何か文句あんの?」
「別に...略奪愛も、アリかなぁって」
「.........雛、帰るぞ」
険悪な雰囲気の二人にあたふたしていた雛の手を強く引き、嵐は歩き出す。
「え、らんちゃん...っ!」
「...」
「有明さん!あの...ありがとうございました!」
慌てて振り返ってぺこりと頭を下げるとにこりと笑った大介が雛に手を振る。
雛も軽く笑い返して前を向くと、無言で歩き続ける嵐の背中が見える。
どうしてらんちゃん怒ってるんだろう...
ていうかそっち僕の家じゃないんだけどなぁ...
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