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日課(龍之介side)
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日課の風呂に入り、いつものように身体を洗ってもらうと、ビニールで覆った方の手を浴槽の淵にもたせかけて湯に浸かりながら、身体を洗う士郎の裸体を隅々まで眺めて楽しんだ。
几帳面なのか、きちんと泡立てネットで石鹸を泡立ててから、泡を全身に撫でつけるようにして洗っていく。
タオルで全身をゴシゴシと大雑把に擦るだけの自分とは大違いだ。
最初そのやり方で洗われた時、呆気に取られた顔をしていたのだろう。
克己がこのやり方でないと肌荒れを起こすから、いつの間にか癖になったのだと気まずそうに言い訳された。
今ではマシュマロのような泡の弾力と、肌を滑る士郎の手の感触に、すっかり病みつきになってしまったが、さすがに際どいところまでは洗ってもらえず、それがまた焦らされているようでたまらなかった。
逆に士郎が自分自身の際どい部分に手を伸ばす姿にも、興奮した。
繊細な動きで先端を包み込み、竿を滑り、裾の膨らみや双丘の谷間を滑る際などは、まるで自慰をしているようにしか見えなくて、たまらなくクる。
煽られてドクドクと脈打ち硬さを増す部分を、湯の中であやすようにそっと撫でた。
一通り洗い終えた士郎が、目をつむりながらシャワーで肌の上の泡を流していく。
石鹸の香りに癒されるのか、汚れを落とした爽快感からか、無表情の向こうで、かすかに満足気な色が浮かぶ。
その極親しい人間にしか読み取れないだろう、わずかな表情の変化にさえ、喜びを感じた。
再び泡の向こうから現れた、水を弾く張りのある肌、いくぶん蒸気した頬は、まるで体液や汗に濡れた情事の後のようで。
今すぐ押し倒して全身の雫を舐め取りたい衝動と、束の間、戦った。
舐めるようなこちらの視線の先で、片や士郎は、先ほどからずっと何か言いたげな様子を見せている。
助け船を出すのは簡単だが、今夜はとことん放置すると決めていた。
前回は克己も士郎もギリギリの感があったから、渋々自分から声をかけたが、本来、望みを叶えて欲しければそれ相応の努力をするべきだ。
頼られればどんなことでもしてやる。
だから、その気にさせて見せろと瞳で語った。
己の力で立つことを何よりの誇りとする士郎のような男から、弱味をさらす言葉を引き出すのは、並大抵のことではない。
根比べのように互いに押し黙り、かなりの時間が経過した。
「ふぅ……。湯立ったし、そろそろ出るか」
ザバッと湯が跳ねて、勢いよく肌の上を流れ落ちていく。
士郎の瞳にかすかな焦りの色が浮かんだ。
立ったまま、濡れた髪をオールバックに撫でつけて、最後のチャンスだとばかりに士郎を見た。
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