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離れたくない(龍之介side)
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一晩中、士郎を抱いて、明け方に1、2時間、浅く眠った。
互いの体液で汚れまくった身体をシャワーで綺麗に洗い流し、疲れさせない程度に抱いて湯に浸からせてから、清潔なTシャツと下着にに着替えさせた。
ドロドロのシーツをリネンに出し、新しいものをベッドメイクして、死んだように眠る士郎を横たえる。
風呂に入れる前に、自分を受け入れていた部分を入念に確かめたが、赤く充血して腫れているだけで、傷にはなってはいなかった。
風呂で処理した際、ドロリと溢れてきた白濁に再び身体に火がつきかけたが、さすがにこれ以上は士郎の身体がもたないと、事務的に処理して終わらせた。
時計を見れば、すでに6時を回っていた。
トレジャーハントの時間から逆算すると、準備を含めギリギリの時間帯だ。
単なる娯楽ならいくらサボってもかまわなかったが、今回は確かめておきたいことがある。
できればこのままそばにいて、起き抜けの反応を楽しみたかったが、あきらめるしかないだろう。
スマートフォンでメッセージを送り、立ち上がる。
思いついたように頬に指をすべらせて、触れるだけのキスをした。
たった一晩寝だけなのに、もはや己の皮膚のように馴染んだ士郎の体温が恋しかった。
あの燃えるような目で見つめられ、熱い身体を突き上げながら、最奥で果てたい。
「ヤベェ、行きたくねェな……」
どうにかして頭を切り替えないと、とんだポカをやりそうだ。
刺客情報もある今、色ボケしている場合ではないというのに。
深いため息を噛み殺すと、今度こそ士郎の部屋を後にした。
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