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帰還(龍之介side)
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ヘリにはハルト自身が乗ってきた。
正式な免許はもちろんないが、自分をはじめとしたメンバー4人全員がヘリを操縦できるのは色々と便利だ。
時間がもったいないとの理由で、空中にホバリングさせたまま、ロープを下ろさせた。
「その腕で上れんのかよ?」
「……ナメんな」
心配そうなマコトの頭を、いいから行くぞと小突いて、ユージンを背負ったルイに続いた。
ロープには等間隔で結び目が施されており、そこに足を引っかけながら、懸垂の要領で身体を引っ張り上げれば、多少なりとも痛めた片手にそう負担をかけずに登ることができた。
最後にマコトを回収して、ヘリのドアを手動で閉める。
「心配かけて、悪かったな」
「ホントだよ!」
「この貸しは高くつくぜ?」
バックミラー越しに、長い前髪で泣きそうな顔を隠したハルトがコクコク頷いていた。
「とりあえず、今回一番活躍したのはどう見てもオレだろ? リューの無事な方の手はもらうぜ?」
ルイが宣言すれば、
「は? 何言っちゃってんの?」
マコトが違を唱えた。
「そしたらヘリ操縦してるハルだって、めっちゃ役に立ってるし。こないだも運転してて一人蚊帳の外だったんだ、今日はハルに譲ってやれよ」
「何おまえが代弁してんの? そんなんだから、アイツはいつまでたってもまともな会話ひとつできないんだろ。はぁ……、めんどくせ」
気分を削がれたと、ルイが背を向ける。
「うわっ、ヤなカンジ。ハルも気にしちゃダメだぞ!」
「……ぅ……ん」
ヘリの中に漂う険悪な空気感に、大きなため息をつき、天井を仰いだ。
「……オマエら、もういーから、テメェでヌけよ」
「「「それは嫌だ」」」と見事にハモった。
「てか、ギャラリーいンの、忘れてね?」
ルイの背中でぐったりしているユージンを、アゴでしゃくった。
「どーでもいい」
「ああ、どーでもいいな」
ハルトまでもが、無慈悲にコクリと頷いた。
育て方を間違ったと思ったが、今更遅い。
「もう、ルイでいーや。しようぜ?」
マコトが切羽詰まったように訴える。
「マジかよ……。まぁ、高ぶってんのはお互い様か。荷物あるから、おまえが乗れよ?」
「残念だけど、オレのバックはリュー専用。ナメてあげるから、オレの擦ってよ」
マコトは身を乗り出すと、ゴソゴソとルイの下肢をくつろげた。
「目つぶってりゃ、リューとヤッてる気になれるって?」
「ごめーとー。ん…っ、ふぁ…」
ルイの先端にチュッとキスをして、舌で丁寧に舐めていく。
「……っ」
マコトはルイの手を取ると、自らの下肢に導いた。
「あ…っ、リュー、きも…ち…」
「……誰がリューだよ」
文句を言いながらも、ルイの指先が淫らに動き出す。
一度は拒んだものの、目の前であれこれやられると、さすがにクるものがある。
もともと戦闘後は、誰よりも昂ぶる質だ。
焼けつくような痛みと過ぎ去った危機感への安堵で、ガードが緩む。
「何だよ、リューだって限界なくせに」
ルイがマコトの口から己のものを引き抜いて、龍之介のものを咥えさせた。
「……っ」
よほど嬉しかったのか、マコトが喉の奥深くまで勢いよく含んでくる。
チュパチュパと吸いつかれ、ナイフを自由自在に操る器用な指先で刺激されると、急速にせり上がってくる射精感に抗うのも面倒になった。
「く……っ」
好きにしろと精を吐き出すと、口内で受け止めたマコトが自分もイッたような表情で顔を上げた。
「独り占めはナシだ」
その頬を両手で引き寄せて、ルイがマコトの唇を舌で割る。
「ん…っ、や…ぁ」
取られまいとマコトは拒んだが、ルイの淫らな指先に下肢をヌルヌルと刺激されると、ふぁ、と口を開けてしまった。
自分の精液を分け合う二人が、互いのものを擦り合いながら登りつめていく。
それをチラチラと眺め、下半身を揺らしながら、ハルトが自分で自分を慰めていた。
頼むから事故んなよと祈りながら、ため息の中、ルイの背後で硬直しているユージンの怪我の具合をうかがったのだった。
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