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一矢(龍之介side)
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まるで宗教画に描かれた殉教者のようだ。
たった一言で、自ら進んで堕ちてくる。
最後の布が落とされると、膨らんだモノがプルン揺れて、向かい合う自分の腰の辺りにも触れた。
下着の中で放った白濁で、先端も幹も雪を被ったようにまだらに白く濡れている。
こちらの黒いパンツにも残滓がなすりつけられ、白く跡を残した。
「……もうグチャグチャだな」
「黙れ……っ」
さすがに羞恥心が勝ったのか、白濁を根元から先端に向けて指先で拭った。
シャツで拭こうとしたその手を押さえ、止めた。
「……どーせならそれ使えよ」
「……っ」
「煽りてェんだろ? ……オレを熱くできなきゃオマエの負けだ。それでいいンなら、強制はしねェ」
「……いいだろう」
勝負をちらつかせると、驚くほど簡単に乗ってくる。
負けを感じると、人はそれを取り返そうと多少の無理はするものだ。
そうやってどんどん深みに嵌っていくことに、どこかで気づきながら、逆転の目に賭ける。
「その代わり、おまえは絶対に手を出すなよ? 指一本でも触れてみろ、その時はおまえの負けだ」
「……面白ェ。ノッた」
追い詰められながらも簡単には折れない。
一矢報いようとする切り返しに、どうしようもなく心が踊った。
「触れるな、ってことは、声はいいんだよな?」
「……勝手にしろ」
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