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名前(士郎side)
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「……っ」
驚いて、まじまじと見つめると、龍之介が肩をすくめた。
「ハルやマコが年中吸いついて離さねェんだ。……まァ、それなりには開発されてる。残念ながらな」
暗に、おまえだから感じてるわけじゃねェと言われ、
「……最中に、他の男の話か?」
さすがに腹が立って、舐めた場所に噛みつけば、妬いてンのか? と、あえて見下すように笑われた。
煽られる。
思うツボだと思うのに、歯止めがきかない。
にらみながら両手を胸に這わせ、ゆるゆると焦らすように頂きを刺激した。
「……ン…」
気持ちよさそうに悠然と、龍之介が目を閉じる。
まるで百獣の王が、すり寄ってくる雌に毛繕いでもさせているかのようだ。
甘く尾を引く吐息に、追い詰められているのは自分の方だと、唇を噛む。
……どうすればいい?
どうしたら、この男を乱せる?
自分ならどうされたいかを考え、実行に移した。
「……龍之介」
目を見開いた身体が、
「は…っ」
一瞬、ひどく無防備に跳ねた。
気をよくして、再び呼びかける。
今度は、もう少しだけ甘く。
「龍之介……」
「……っ」
やはり、明らかに反応が違う。
愛撫に、身体がビクビクと震え、呼吸が浅く小刻みになっていく。
不意に、髪を洗ってやった時の、心地よさそうな顔を思い出し、こめかみの辺りに指先をはわせ、耳の後ろの敏感な肌に、やさしく唇をすり寄せた。
「……龍」
吐息に乗せて、耳元でささやいてやると、
「は…ぁ…」
ねだるように、腰が揺れた。
わずかに眉間にシワを寄せ、痛みのない左腕で、自らの口元を覆う。
許さないと、その腕をベッドに縫いつけた。
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