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予感(龍之介side)
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「……やっぱ、ハードル高過ぎンじゃね? オンナみてェに組み敷かれて喘がされる方が、オマエにはお似合いだ」
瞬間、士郎の瞳に殺意にも似た強い光がよぎった。
両手を下着にかけたかと思うと、勢いよく膝まで下ろしてしまう。
次いで、脱いだパンツと下着をベッドの下に投げ捨てた。
プルンと跳ねて上を向く下肢を堂々とさらし、再び睨みつけてきた。
打って変わった思い切りのよさに、思わず笑ってしまった。
「またすっげェ格好してンなァ。白シャツ一枚でフル勃起とか、恥ずかしくねーの?」
「……恥ずかしいに決まってるだろ」
人を変態みたいに言うなと、士郎が低く毒づいた。
「おまえを喜ばせるとわかっていて安易に泣かされてやるほど、人がよくないだけだ」
「はっ、よくわかってンじゃねェか。……惚れた相手の泣き顔ほどソソるモンはねェからなァ?」
「惚れ……っ」
先ほどまでの強気はどこへやら、一転して首筋を真っ赤に染めて、狼狽える。
我慢できずに腹を抱えて笑えば、士郎は未だ羞恥のあまり小刻みに震えていた。
「……惚れてなきゃ、ンなイジメるか。めんどくせェ」
「……威張るな、バカが」
「てか、涙目はヤメろ。……マジで、イジメ倒したくなるから」
グッと甘さを増した声に、涙目だった士郎の瞳がなおのことやるせなく濡れていく。
その姿に、こちらもまた激しく煽られた。
二人でいると際限なく熱が高まり、夜が深みを増していく。
数多の相手と触れ合ってはきたが、永遠を予感したのは初めてだ。
この先おそらく、これ以上の相手と出会うことはないだろう。
離したくないと深く激しく願いながら、殊更、濡れた声で煽る。
「……いいかげん、見せてくれよ。一人ン時、どーやって自分を慰めた? どう触ンのが一番カンジる? 一番弱いのは、ドコだ……?」
目の前の欲望が、ヒクリと震えた。
隠せない。
男の欲望は正直だ。
それでもなお濡れた先端を指先で覆い隠そうとするのを、目で制した。
「……そのままゆっくり、シゴいて見せろ」
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