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見ていてやる(龍之介side)
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ろくに触れてもいないのに、声だけで達してしまった自分が信じられなかった。
「身悶えるほど、もたなかったなァ」
「……っ」
「もしかして、自分で後ろ弄ってたか?」
「ない……っ」
「ふーん? なら、よほど素質があンだろーよ」
淫乱みたいに言われるのは心外だったが、自分でも信じられないほどの早さで達した後では言い訳にしかならないと、押し黙る。
おまえの声に導かれただけだと言いたかったが、それも負けを認めるようで嫌だった。
実際、龍之介を熱くするどころか一人芝居をしたようで、羞恥心と虚しさばかりが募る。
最中はあんなにも満たされていたのに。
龍之介の声が……熱が足りなかった。
「……オレが欲しいか?」
「……っ」
「すげェ物欲しそうなツラしてるぜ?」
「……やめろ」
「あと2本だ」
ビクッと、身体が恐怖とも興奮ともつかない震えを訴える。
「3本入るようになったら、望み通りオレのをやるよ」
コクリと喉が鳴った。
「自分の意思で呑み込んで動いてくれンだろ?」
オレは下からただ見ててやる、と毒のように甘い声がつぶやいた。
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