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意地悪Ⅲ
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「好きだよ楽。今すぐ俺のものにしたいくらい。」
「こ、こーちゃん……。」
「その口の中消毒液飲ませて消毒したい。トモの全部を流したら、感触もあいつも思い出せないくらい楽の中に俺を残したい。」
「え、えっち……だよ、そんなの。」
「いいよ。例えそれで楽に引かれようと、離したりしない。監禁してでもそばにいさせるから。」
「……こーちゃん、それはさすがに怖いよ……?」
スゥ……と匂いを嗅がれるのが分かった。
便乗して俺も匂いを嗅ぐと、こーちゃんは擽ったそうに身悶える。
「……怖がられてもいい。楽の笑い顔も泣き顔も全部好きだ。
例え楽が俺を嫌いでも、きっと俺はずっと楽が好きなんだ。
だからいい。楽を俺だけのものにする。
誰にも触らせたくない。誰にもあげない。俺だけの、俺の楽だもん。」
「こーちゃん……。こーちゃん、俺……。」
どうしよう、嬉しい……。
こーちゃんに束縛されて嬉しいと思ってる。
やっぱり俺、こーちゃんのこと好きだよ。
「こーちゃん、俺は舐め回したいよ。」
「え?」
「こーちゃんの身体中をしゃぶって俺の唾液まみれにして俺の後を付けまくって学校でもどこでもキスしてこーちゃんに羞恥プレイを味わわせながら俺はこーちゃんを味わって食べちゃいたい。」
「さすがにそれはキモい。」
ビシッと言い放たれてしまい、ギャアアアーンと適当に合わせたピアノの不協和音が背後で聞こえた気がした。
「やーん!? こーちゃん好きでいてぇ~っ!」
抱き締められていたそれをもっと密着させて、隣にあるこーちゃんの頬に頬を押し付けてスリスリすると、
「嫌いとは言ってないし……。」
と、可愛い小さな吐息が肩に触れた。
「こーちゃん今すぐ食べちゃいたいようぅ~っ!」
ぺろっ、と耳を舐めると、それが瞬時に赤く染まる。
「や……だめ……やだ楽……っ!」
「だってこんなに可愛い……。こんなに美味しい……。俺だけの、俺のこーちゃん……。」
しゃぶったり甘噛みしたりしていると、こーちゃんが「や……やぁ……っ」とか「楽の……えっち……っ」とか、色々な可愛い鳴き声をフェロモンのように放出し始めた。
もう興奮状態だ。
こーちゃんが可愛すぎて、もう理性が正常運転を長期休暇を取ろうとしている。
しゃぶり尽くした耳から唇を離して、彼の頬に手を触れて、俺の顔の正面に彼の顔を持ってくる。
こーちゃんの唇にどんどん零れる熱い息を吹き掛けて、位置を確認しながら唇を近付けていく。
こーちゃんの吐息を唇に感じて、胸が荒波を打つ。
心臓の鼓動が煩くなる中、目をぎゅっと瞑って意を決して思いきり唇を押し付けると、どう考えても唇の感触じゃない何かが邪魔をした。
見てみると、こーちゃんの手に捕まれた雑草がヤッホーしていた。
「……やだ、汚い。」
「えぇえ!?」
──俺の気持ちは!? 雑草だって汚いよッ!!
「だって……まだトモがいる。俺とキスしたいなら消毒液かハイター飲んでこい。」
「マジで言ってたの!?」
「消毒液グジュグジュッペで許す。」
「し、仕方がないか……!!」
こーちゃんは思案する俺を見つめて、ぱっと顔を横に背けた。
「でもそれは昔の楽だったらの話だよ。」
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