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意地悪Ⅶ
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「が、楽……っ!? //////」
引き下がろうとする指を加えて、口の中に含んだまま舌で舐ぶった。
「ん……/////」
声が漏れても構わなかった。
こーちゃんの手を両手で握って、ちゅ、ちゅ、と何度も指をしゃぶった。
こーちゃんはそんな俺を見てみるみる顔を赤くする。
「今からキスするんだよ、離せ楽。」
指をちゅぅちゅぅ吸いながら頭を横に振ると、こーちゃんは頭を掻き回したと思ったら、いきなり指を引っこ抜いて俺の手を振り払う。
そして、ぎゅぅっと抱き締めた。
こーちゃんの胸の服を掴んで、煩い心臓の音を変な気持ちで聞いていた。
「顔上げて。早く。」
……こーちゃんはまだ湿っている手のひらで、俺の頬を包んだ。
「もう、我慢できない……。」
そう言って、柔らかそうな綺麗な唇を俺の唇に押し付けた。
「ん……っ/////」
唇に触れる熱くて柔らかい感触に心臓が爆発しそうになる。
全身に鼓動が響き渡って、体温がどんどん上昇していく。
吸われる度にちゅ……とリップ音がなって、顔を斜めにして唇を捻るように吸ったり、唇を離す度に何度も何度もキスをされた。
恥ずかしい。
嬉しい。
……こーちゃん、好き……。
「ん……/// ……楽 /////」
こーちゃんの熱い唇が何度も唇に触れて、何度も熱いキスをする。
ぬる、と唇の間を割って入ってきた舌を、歓迎するように口内で舐め回した。
「ふ……////」
唇も舌も、もう抑えられない。
こーちゃんへの気持ちも、抑えられなかった。
こーちゃんが好きでたまらない。
唇を離したくない。
ずっとくっつけて味わっていたい。
「ん……ん……っ////」
スポーツドリンクの味がする訳でもない、増しては水道水の味でもない。
こーちゃんの舌はこーちゃんの味だった。
こーちゃんの舌の上から滑って口内に侵入させると、
「んん……っ////」
──と、こーちゃんが声を漏らして、きゅ、と俺を抱き締めた。
頬に添えらた手に手を重ねると、指を絡めてぎゅっとそれを握られる。
「こーちゃ……っ/// 好き……っ/////」
「好き……楽、好き……っ/////」
唇が離れる度に、互いに何度も何度もそう言った。
愛が本物でなくても、本物だったとしても、このキスは止められない。
トモくんのキスよりもっと、ドキドキして、胸が焼けそうで、
溶けてしまいそうなくらい、身体中が熱くて、
こーちゃんにキスされたい、じゃなくて。
こーちゃんにキスしたい。キスしていたい。キスして欲しい。
触って欲しいじゃなくて、こーちゃんに触りたくて、離れたくなくて……。
もう、理性なんて捨ててしまいそうなくらい、脳がとろけて機能しない。
ただ、こーちゃんへの愛が本能として身体を支配する。
「楽、楽……っ/////」
「こーちゃん……こーちゃん……っ////」
──もう一生離れられない……。
そう思ったとたん、ガシャンと、校門の閉められる音がした。
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