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resetⅡ
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玄関に置いていた野菜を手にとって、扉を開くと、つい、手に持っていた野菜を落としてしまった。
握力が緩んで、手から抜けてひらひらと落ちるそれを、放ったらかしにして、目の前で信じたくない光景を凝視していた。
「こー……ちゃん……。」
「…………楽……。」
「見たの?」
──瞬間、こーちゃんはリビングのドアを閉める。
「見テナイ」
「ごめんねこーちゃん、俺が部屋に居なかったから……。」
「何モ見テナイ」
「そ、そうだね、早く行こう。」
野菜をささっと拾って、ガチゴチに固まったこーちゃんの手を引っ張って無理矢理その場から移動させようとすると────…………
『あっ……あん……っ、そこはだめよ……』
『誰も見てないだろ、子供たちは上に行ってるよ。』
『やぁーん////』
「────さあ早く行こうか……!!」
何モ聞イテナイ。
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