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resetⅢ
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「あっはっはっはっは! ぶっはぁ! それは災難だったね~! ザマァwww」
「お前の弟、たち悪い。」
「ごめん。──でも俺も笑いそう。ぶっふっ……!!」
朝喜に弄られるこーちゃんに、「野菜洗ってくるね。」と朝喜の部屋を出て廊下の端に設けられたキッチンへ向かう。
1階のキッチンは毎晩貸し切り状態で使い物にならないので、この狭ったらしい2階の廊下に、無理矢理後から増設された。
当番制で朝喜とご飯を作るけど、大体は一緒に作る。
土だらけのくしゃくしゃになってしまった野菜達を綺麗に且つ優しく洗う。
「──……下で何が起きてるんだろう……。」
──何だか、わくわくする。
震えが止まらない。好奇心が抑えられそうにない。
野菜を荒い終えると、急いで朝喜の部屋に戻ってこーちゃんに飛び付いた。
「……ちょっ/////」
「あーやだやだ目の前でいちゃいちゃしないでよねー。」
「朝喜、こーちゃん……」
朝喜は、俺の声色でもう判断したらしい。
「マジで? ルッキーしちゃう?」
「るっきーって?」
「鑑賞会だよ。My parent 達の晩ご飯の様子を lookingするからルッキーって呼んでるんだ。」
「ちょっと待て何でお前らの parent 達のアレを looking しないといけないんだよ。」
「母さんのあの表情たまんないんだよ。お父さんあの表情もたまんないんだよ?」
何度も言うけど、……親のを見るのはもうなれている。
「……いや、まあ、白舞家の皆さんは美形揃いですもんね。
かつて無いほどに?
ですが、それとこれとは話が別だと思いまする。見たくないしあっちも見られたくないだろッ!」
どーしたのこーちゃん発狂してるよ。
「じゃあ何であんなとこで堂々とすんのさ、僕たちに見られたくないなら寝室でやれよって話だし~?」
「そうだよ、じゃあ部屋からパソコン取って来るね。」
「何でパソコン?」
「監視カメラだよ。直でみたら沸騰して鼻血出るから。」
「オイ」
「冗談。刺激が強いんだよ。」
「つまり同じことだろ!?」
可愛くて可愛くてこーちゃんの額にちゅーっと唇を押し付けてキスをすると、こーちゃんが鼻血を出して倒れた。
「あれま……。」
「ふん。まだまだだね、そんなんで今夜持つの?」
「う、うるせえッ!!」
真っ赤になったこーちゃんが起き上がるのを見て、俺は部屋にパソコンを取りに行く。
朝喜の部屋に帰ってきて、早速電源を入れる。
「マジで見るわけ?」
「実は興味あるんでしょ~?」
「ま、まあ、少しくらいは……。」
画面を覗き込んでくる二人に挟まれながら「うへへ~」と涎を垂らしていると、こーちゃんに「楽キモい」と言われてしまった。
「やーん、そんなこーちゃんも好きぃーっ!」
ぎゅーっと抱き締めて頬にキスすると、「バカっバカっ」と真っ赤になって暴れる。
パソコンが付いて、デスクトップに皆との写真の背景が映った。
こーちゃんがむっすりと頬を膨らまして、「何でトモにこんなに引っ付いてんだよ。」と指差した。
「トモ?」
「あん?」
「トモって、誰……?」
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