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第一章:闇の世界で、生きると誓った。
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混沌の世界が広がる。
それが、魔界という場所だと母様が教えてくれた。罪、犯罪、愛欲を犯した者が辿り着く場所なのだ。
僕の目に映るのは、大きな鉄製の黒き門と呼ばれる物だと察した。
天神界の『白き門』とは違い、妙な圧力を感じる。
幼い自分でも空気が索莫していると思う。
「此処が…黒き門。魔界の入り口」
僕は、ただ刮目するしか出来なかった。
何と…。
ー…寂しい場所なのだろう。
全身で戦慄さを感じてしまいそうだ。今でも、あの断崖絶壁を登って天神界に還りたい。
『ごめんなさい、ハヅキ…』
ー…母様。
「おや?珍しいですね…」
門の前に佇んでいたら、知らない男性が立ち止まり、金色の双眸が不思議そうに見ている。
短めな紫色の髪が魔界の生暖かい風により吹かれ、靡く。
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