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4ー3
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私が知るウリエルは少なくとも…。
優しく、美しく、強く、というよりは。繊細で清い百合の華。
「私…そんな雰囲気を漂わせてますか?」
「えぇ」
本当、自分に関しては鈍感なんだから。
誰が見たって気付くわよ…。
ローズピンク色のオーラが周りに漂っているのに、気付かない人なんていないわよ。
「そう…」
不意に頷きながら、ウリエルは開いた本を閉じ。再び視線を窓の外へ向ける。
「…降るなら、もっと激しく降って欲しいものですね」
「…」
何を考えているのかは解らなかった。
ただ言えるのは、窓ガラスに映る彼の瞳に翳りがあった。
私が知らないウリエルを見ている感じが忘れられない…
白き雨の前奏曲が…。
――…瞳に映される。
それが凄く印象的だった様な気がする。
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