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魔の熱きワルツ
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――魔界・プリゾ邸・テラス
見慣れた景色なのに。
こんなにも棲んでいる世界が違うのだと思い知らせる。
「ソナタが気配に気付かないとは、何か考え事か?」
我の顔を覗き込んできたシイガが瞳を細めながら尋ねてきた。
「…我とて考え事の一つや二つはする」
「本能のままにいくソナタにしては珍しいな。その考え事が、今後の影響を及ばさなければ問題ないが…」
「何も影響は及ばさないさ…」
もう少し遊んでやろうと考えていただけで、それ以上の感情など芽生えるハズもない。
我は魔族で…。
ウリエルは大天使。
種族が十分に物を言う。
所詮は気まぐれだ。他の天使には無いタイプなだけで、我にしては物珍しいだけ。
「ゼウダー…」
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