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6ー1
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七大天使の長ともあろう者が同胞の前では小さく縮こまっている。
こんな姿を彼の部下達が見たら哀れで致し方ない。その光景に視線を向けたサキエルが小さな溜め息を吐く。
「ミカエル…本当に大変だったんだよ。言葉には力がある事をもっと、知るべきだと思う。特に、君は七大天使の長だ!軽々しい発言は周りに影響する…」
「そうよ?もう少し振る舞い方を勉強しなさい。朝方の件はどうにかラグエルが片付けてくれたからいいけど。ラグエル居なかったら今頃、ウリエルは質問攻めの嵐に見回れていたわ」
サキエルの横から顔を出し、ハニエルが正座させられているミカエルに言う。
「あぁ、今日はとんだ災難です。この事が姫の耳にでも入ったりしたら…」
頭を抱え、彼は深い溜め息を吐いた。
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